11月19日付の毎日新聞の記事によると、広島県福山市、府中市の障害者就労継続支援A型事業所を利用する障がい者112人全員が解雇され、利用者向け説明会に利用者や家族ら約120人が詰めかけたとありました。
実は今、同じような問題が全国で相次いでいるのです。
最近起きた大量解雇の事例で、これだけあります・・・
『A型事業所で最近起きた大量解雇』
4月 厚生労働省がA型事業所の基準を厳格化
7月 岡山県の5事業所で224人解雇
高松市の2事業所で59人解雇
8月 愛知県の2事業所閉鎖、69人が職を失う
埼玉県の2事業所閉鎖、53人が職を失う
11月 広島県の2事業所で112人解雇
中には、「明日から出勤しなくて良い」と通知された方もいるなど、 事業者サイドからの一方的な解雇通知が社会問題になっています。 しかし、その大きな原因として、2017年4月の厚生労働省による、 「A型事業所の基準の厳格化」があった為だと言われています。
厚生労働省は4月に省令を改正し、給付金の運用を厳格化。
障害者の賃金を給付金から支払うことを禁止し、 事業収益からの捻出を徹底するよう求めました。
そういう意味では、法改正前からこのような事態になることは、 容易に予想できていました。
補助金目当てで新規参入をした「悪徳業者」は排除されるだろうなと・・・
※「悪徳業者」だけでなく、「適正な仕事を受注できない会社」もそれには含まれます。
今後、同じようなケースで障がい者の大量解雇が続くことが予想されるわけですが、 「業界の膿を出すため」には避けられないことのようです。
「社会性」と「経済性」の両輪が正しく回っているかどうか?
障がい者の雇用を増やすため、住まいを増やすために頑張っているつもりが、 結果的に、利用者やその家族を苦しめることにならないだろうか? と考えていますが・・・・
現在の、テアテルや、トマト栽培におけるハウス栽培は元から想定しているため、十分に対応でき、社会問題化する、就労継続支援A型事業所の助成金も戻ってくるように思います。